
二十四節気 冬至 12/21〜1/4頃
冬至とは、1年で最も昼が短くなる日、夜が最も長い日のことで、2024年は12月21日です。
太陽が生まれ変わる日とされ、陰から陽に変わる「一陽来復(いちようらいふく)」と言われ、「冬が去り春が来ること」「新しい年がくること」「悪いことが続いたけれども、 ようやく回復して幸運に恵まれる」という意味で、運気が上昇すると考えられていました。
七十二候
初候 12月21日(土)〜12月25日(水) 乃東生(なつかれくさしょうず)
次候 12月26日(木)〜12月30日(月) 麋角解(さわしかのつのおつる)
末候 12月31日(火)〜1月4日(土) 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)
次候 12月26日(木)〜12月30日(月) 麋角解(さわしかのつのおつる)
大きな鹿の角が落ちる頃という意味です。
麋角解は(きわしかのつのおつる)とも読み「麋」は「おおじか(大鹿)」のことで、「ヘラジカ」の事を意味しています。 ヘラジカは日本に生息しない鹿なので、麋角解は中国由来の節気であることがわかります。
鹿の角は突起した形状の骨組織(骨)です。
雄鹿の枝分かれした大きな角は、春に生えはじめ冬のこの時期に根元から自然に落ちます。

日本に生息してる野生の鹿はすべてニホンジカという種類です。
有名な奈良公園の鹿はニホンジカの亜種でホンシュウジカといいます。
「奈良のシカ」は奈良で1300年以上前から生息する野生動物です。
奈良公園やその周辺で生息し、国の天然記念物に指定されています。
人懐っこく大らかな性格なので、外国人観光客にも人気があります。

鹿は人々から愛される一方で、全国で鹿による被害が増加しています。
今年の夏に3度起きた滋賀県米原市の伊吹山の土砂崩れは、鹿の食害による災害とみられています。
温暖化により、伊吹山で冬を越せるようになったことが原因と考えられています。
シカが山に生えていた植物を食べ尽くすことで、土がむき出しになる「裸地化(らちか)」が進んでいます。
「裸地化」が進むと、山が水を蓄える力が弱まり、水が流れやすくなって土砂崩れが発生しやすくなり、土石流災害へと繋がりました。
その他に伊吹山は、希少な植物の宝庫として高山植物が有名で、国の天然記念物にも指定されています。
しかし、ここでも野生のシカに貴重な花畑を荒らされる被害が続いています。
伊吹山は、10年ほど前からシカが増えはじめたそうで、シカはとても繁殖力が高く、年率で言うと20%増え、単純計算すると5年で2倍に増えます。
そのうえ温暖化の影響で冬に積もる雪の量が減りシカの生息域が広がったことなどが 急増した原因と考えられています。
私は以前キャンプに行く途中やゴルフ場のコース内で鹿を見る事がありました。
農作物が食べ荒らされて大きな被害が出たり、車に鹿がぶつかって車が壊れたという話も耳にします。
神戸市では市街地でもイノシシが出没し、ニュースになる事もあります。
野生動物が増えすぎて人間社会への影響も大きくなっています。
昔に比べると野生動物を駆除(狩猟)する人が少なくなり、駆除が追いつかなくなっているのも原因の一つと言われています。
近頃の厳しい自然環境を野生動物と共存していくための対策が、急がれていると感じます。
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2024.12.6
二十四節気 大雪 12/7〜12/20頃
雪がたくさん降る時期。野山が白く染まり、本格的な冬の到来を感じる頃。
この頃になると「冬将軍」が日本にやって来ます。
正式名称は「シベリア寒気団」といい、シベリア方面から到来し、日本海側には降雪をもたらし、太平洋側では乾燥した冷たい空っ風を吹かせます。
「冬将軍」という呼び名は、ナポレオンがロシアを侵略しようとした時に、厳しい寒さのせいで敗戦したことから名づけられました。
真冬並みの寒さになるため、防寒の備えをしておくことが必要です。
七十二候
初候 12月7日(土)〜12月10日(火) 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
次候 12月11日(水)〜12月15日(日) 熊蟄穴(くまあなにこもる)
末候 12月16日(月)〜12月20日(金) 鱖魚群(さけのうおむらがる)
次候 12月11日(水)〜12月15日(日) 熊蟄穴(くまあなにこもる)
熊をはじめ動物たちが冬ごもりを始める頃です。
動物たちに限らず昔は人間も、雪に閉ざされる地方では冬の準備をして家にこもって生活していました。
植物さえも沢山の日光を浴び栄養を蓄えた後、葉を落としじっと春を待ちます。
熊は実りの秋になると栄養価の高い食物をたくさん食べて冬ごもりに備えます。
熊はリスやネズミ、カエルのように体温や呼吸数を低下させ生活活動を中止した状態で冬を過ごすのではなく、浅い睡眠状態と同じような脳波でじっとしたまま過ごすそうです。
そのため、「冬眠」ではなく「冬ごもり」という方が正しいのかもしれません。
日本には北海道に生息する「ヒグマ」と、本州以南に生息する「ツキノワグマ」の2種類のクマがいます。
九州地方では絶滅したとされています。

日本に生息するツキノワグマはニホンツキノワグマと呼ばれ小型です。
胸部に三日月形やアルファベットの「V」字状の白い斑紋が入るため(ない個体もいる)名づけられました。

毛色や模様によって、金毛、銀毛、月の輪などと呼ばれています。
熊は夜行性で、昼間は樹洞や岩の割れ目、洞窟などで休みます。
越冬期間中に出産と母乳による子育てをするため、春に巣穴から出る頃には母グマの体重が減少してしまうため、冬ごもりの前に栄養価の高いドングリや小桑、山葡萄などの木の実をたくさん食べます。
ドングリが豊作の年は妊娠する熊が多くなり、不作の年は少なくなるようです。
近年はドングリの不作が続いているので、出産するクマが減っているかもしれません。
問題になっているのが村や町への出没です。
学校の校庭や庭の柿の木に登っているところの目撃情報や山菜採りに出掛けて襲われるといったニュースなども多く聞かれるようになりました。
クマの異常出没の原因、要因として、短期的要因では、堅果類の大凶作、ナラ枯れなどによるナラ枯損面積の拡大があります。
長期的背景として、生息数の回復・増加、奥山林の変化、拡大造林地の成熟と生息地シフト、里山地域の放棄と生息変化、誘引要因の増加(柿など放置果樹、果樹の大量放棄、残飯、ごみ)、ハンター(猟師)の減少、新世代グマの登場などが考えられます。
以前は大型動物を捕食することはほとんどないと考えられていましたが、近年では猛禽類(イヌワシ)の雛や 大型草食獣(ニホンカモシカやニホンジカ)などを捕獲したり、襲った人間を捕食している例も見られます。
多くの食べ物を摂取するために、やむを得なく食べ物がある人間の生活圏へ来ているのかも。
熊も子孫を残すために必死なのかもしれませんね。
人間の生活、志向の変化が野生動物を人間社会へ引き込んでいるのではないでしょうか。
これからの人間の生活をどの様に変化させるかにより、人間と動物たちがお互いに安心して生活できる環境になるのかが決まるのではないでしょうか。
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2024.11.22
二十四節気 小雪 11/22〜12/6頃
わずかな雪が降る頃という意味。
冷え込むようになってきて雨が雪になって降ってくる。
昼間はそれほど冷えず、初冬の穏やかで暖かな春のような日を「小春日和」といいます。
七十二候
初候 11月22日(金)〜11月26日(火) 虹蔵不見(にじかくれてみえず)
次候 11月27日(水)〜12月1日(日) 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)
末候 12月2日(月)〜12月6日(金) 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)
次候 11月27日(水)〜12月1日(日) 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)
「朔風(さくふう)」とは北風のことで、木枯らしが木の葉を吹き飛ばす頃という意味。
木枯らしが吹くたびに木々の葉が散ってしまいます。
すっかり葉が落ちて枯れたように見える木は「裸木」「冬木立」といわれます。
気象庁は、立冬前後に吹く毎年最初の木枯らしを木枯らし一号(こがらしいちごう)として、東京地方と近畿地方について発表しています。
冬に吹く風の名前・呼び名
*木枯らし
晩秋から初冬に吹く冷たい北風で、木の葉が吹き落とされ、枯れたようになってしまうことに由来します。
気象庁で木枯らし1号が発表されると、冬型の気圧配置になった証です。
*おろし
冬山から吹き降りてくる冷たい強風。「六甲おろし」「富士おろし」のように山の名がつきます。
*空風(からっかぜ)
冬山を超えて吹き降りてくる下降気流で、冷たくて乾燥した風。関東・東海地方の冬の季節風です。
六甲颪(ろっこうおろし)とは、六甲山系より吹き降ろす山颪のことです。
六甲山地は神戸市から宝塚市の市街の背後に東西に聳え立ち風の流れを変化させます。
西高東低の冬型の気圧配置となると西の明石市からの季節風は明石海峡で収束して山添いに強く吹き抜ける。
また、季節風が山頂に当たってから、加速度をつけて吹き降りるのが六甲颪と呼ばれる北風です。
みなさんは『六甲おろし』と聞くと阪神タイガースを思い浮かべるのではないでしょうか。
『六甲おろし』は阪神ファンなら誰しもが歌える阪神タイガースの応援歌です。
『六甲おろし』は通称で、実は正式名称は『阪神タイガースの歌』といいます。
歌詞抜粋
六甲颪に 颯爽と 蒼天翔ける日輪の 青春の覇気 美しく 輝く我が名ぞ 阪神タイガース オウ オウ オウオウ
阪神タイガース フレ フレフレフレ
歌詞にある【六甲颪に 颯爽と・・・】から考案されたとされているようです。
厳しい状況でも勝利を目指して戦う選手たちの勇ましさが書かれています。
弊社も神戸市の六甲山の山裾にあるため、山から吹く六甲おろしとビル風で、冬はかなりの強風に立ち向かう事になります。
風のせいなのか雪が降り積もる事は余りないのですが、強風のために体感温度は寒く感じます。
美しかった街路樹の紅葉は強い風に吹き飛ばされ、冬木立になります。

園芸をしていると寒風にさらされて枯れてしまう植物があったり、雪のために植物が育ちにくい地域もあったりで、難しさを感じる事も多いですね。
それでも春になって厳しい寒さから生き延びた植物たちが青々と茂り、美しい花を咲かせてくれると喜びは一層大きく感じます。
これからの時期は春を待ちわびるガーデナーにとって我慢の時期です。
植物たちが厳しい時期を乗り越えられる準備を整えたり、楽しみを見つけて充実したおうち時間を過ごしたり、春を迎える準備に充ててみてはいかがでしょうか。
特に春咲く植物の球根や苗の植付けがオススメです。
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2024.11.6
二十四節気 立冬 11/7〜11/21頃
空気がぐっと冷たくなり、冬の気配を感じる時期。
暦の上では立冬から冬に入る。 冬の季節風である「木枯らし」がやってきます。
木枯らしとは、日本の太平洋側の地域において、晩秋から初冬にかけて吹く北よりの強い風で、西高東低の気圧配置になってから吹く風速8m以上の風のこと。
その年最初の木枯らしを「木枯らし1号」と呼び、冬の訪れを告げる風です。
本格的な冬に向け冬支度を始める時期です。
雪害から守るための対策や衣類や寝具のみならず、暖房器具もそろそろ準備しましょう。
七十二候
初候 11月7日(木)〜11月11日(月) 山茶始開(つばきはじめてひらく)
次候 11月12日(火)〜11月16日(土) 地始凍(ちはじめてこおる)
末候 11月17日(日)〜11月21日(木) 金盞香(きんせんかさく)
初候 11月7日(木)〜11月11日(月) 山茶始開(つばきはじめてひらく)
山茶花(さざんか)の花が咲き始める頃。
昔からサザンカとツバキはよく混同されてきたため、「山茶始開」と書いて、「つばきはじめてひらく」と読まれました。
もともと山茶花はツバキを指していましたが、混同され、サザンカの名称として定着したといわれています。
10〜12月頃の晩秋に咲き、ツバキより寒さに弱いとされます。

サザンカは常緑広葉樹で、ツバキにそっくりですが葉の大きさがツバキよりやや小さく、葉のふちにギザギザがある場合が多いです。
花が、一重のタイプと八重のタイプがあり、花の咲く時期が10月〜12月です。
ツバキの花が咲く時期は12月〜4月と春にかけてなので、この時期に咲いているのはサザンカです。
童謡の「たきび」の歌詞にも使われていて、寒い冬を代表する花です。
常緑樹と言えば、この時期思い浮かぶのがクリスマスツリーです。
クリスマスツリーには常緑針葉樹の幼木が用いられます。
クリスマス・キャロルの『もみの木』でもわかるように、ヨーロッパでは、ヨーロッパモミ、ドイツトウヒ、ノーブルモミが用いられています。
北米では、バルサムモミ、フラセリーモミ、グランディスモミ、ヨーロッパアカマツ、カナダトウヒ、コロラドトウヒ、アメリカトガサワラなどを用いることが多く、日本では、モミが主に使用され、他にトドマツやエゾマツなども使われます。
クリスマスツリーの木で有名な北海道美瑛町のクリスマスの木は「トウヒの木」です。
常緑樹が使われるのは、冬の間も緑を保つため、強い生命力の象徴とされたためです。
アメリカでは年間何千本もの生木のツリーが流通しており、規模が大きいため農地で生産されています。
そのため、森林伐採による環境破壊は問題となりませんが、クリスマス後に廃棄されるツリーのゴミが問題視されており、現在では鉢植えを使用後、農場に戻すリユースやマテリアルリサイクルを行う取り組みがなされているそうです。

ツリーにはそれぞれ意味を持った色々な飾り(オーナメント)が施され、豪華で煌びやかなツリーが飾られます。
*ツリートップ(星、天使)
ツリーの先端には、キリストの降誕を知らせたベツレヘムの星にちなみ、多くは星が飾られるが、イギリスなどではクリスマス・エンジェルという天使。
*リンゴ
アダムとイヴが食べた知恵の樹の実を象徴したもの。
現代ではオーナメントボールと呼ばれる飾り(金属光沢のあるメッキボールやガラス製のグラスボールやミラーボール)になっていることが多い。
*キャンディケイン
杖の形をした飴。
*ろうそく、電飾
現代ではろうそくの代わりにLED照明で電飾。
*ティンセル
銀で作られた房飾り。
*モール、ガーランド、リボン、ベル
モールやガーランドなど金属光沢のある飾り。また、リボンやベルなど。
*菓子類
箱入りのポップコーン、クッキー、ビスケット、ドーナツなど。
実物(クリスマスツリー用に販売されるものなど)あるいは実物を模したもの。
*綿等
雪を模した綿(スノーブランケット)や雪の結晶の形を模したプラスチック製の装飾(スノーフレーク)など。
我が家も毎年クリスマスツリーを飾っています。
毎年、どんな飾り付けにしようかと考えるのも楽しいです。
背丈210cmと大きいためリビングを占領してしまい、この季節は窮屈ですが、やっぱりツリーを飾るとクリスマスだな〜って気分がウキウキします。
でも、本当はクリスマスツリーとキリストは無関係だそうですよ。
今ではクリスマスとクリスマスツリーは切っても切れない関係なので、気にせず楽しみたいと思います。
皆さまもツリーを飾ってクリスマス気分をUPしてください。
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2024.10.23
二十四節気 霜降(そうこう) 10/23〜11/6頃
大気が冷え始め、霜が降り始めるという頃。
「初霜」のニュースが流れるのもこの時期が多い。
朝晩が冷え込みだすと朝に草木に霜がおりているのがちらほらと見えはじめ、一歩一歩、冬へと近づいていきます。
七十二候
初候 10月23日(水)〜10月27日(日) 霜始降(しもはじめてふる)
次候 10月28日(月)〜11月1日(金) 霎時施(こさめときどきふる)
末候 11月2日(土)〜11月6日(水) 楓蔦黄(もみじつたきばむ)
初候 10月23日(水)〜10月27日(日) 霜始降(しもはじめてふる)
この時期になると気温がぐっと下がり、空気中の水分が凍って草木の表面や地面につくと霜になります。
草木や作物を枯らす霜を警戒する時期 気温が下がると落葉広葉樹の葉の色が変わってきます。
この現象を紅葉といい黄色から橙色や赤色まで様々な色に染まり、私たちの目を楽しませてくれます。
この季節はその美しい景色を見に、紅葉狩り(もみじがり)に出掛ける人が多くいます。

紅葉狩りとは、秋の季節に山野を訪れて美しい紅葉を鑑賞・見物することをいいます。
紅葉は、1日の最低気温が8℃以下になると始まって、5〜6℃以下になるとさらに紅葉が進むといわれています。
紅葉が美しく鮮やかになる条件として、昼夜の気温差が大きいこと、日光がよく当たること、適度な湿気がある事などが必要といわれています。
日本列島は縦横に長いため、紅葉の時期は地域によって違います。
北海道が9月中旬から始まり(高い山がある信州なども時期が早い)徐々に南下していき12月頃までが 見頃となっています。 一定の条件が揃わなければ、美しい紅葉は見られないため、全国に紅葉の名所と呼ばれる場所があります。
また、その年の気温によっても美しさが違っています。
関西の紅葉が美しい滝をご紹介

原不動滝(はらふどうだき)【兵庫県宍粟市波賀町(しそうしはがちょう)】
氷ノ山後山那岐山国定公園(ひょうのせんうしろやまなぎさんこくていこうえん)を代表する日本の滝100選にも選ばれた有名な滝。
引原川支流の八丈川流域にあり、落差88mの岩肌を滑り落ちる姿はとても美しく荘厳で男滝に女滝が寄りそうように一つの滝壺に流れ落ちることから「幸福の滝」「恋愛成就の滝」とも言われています。
滝見用の吊り橋「奥かえで橋」が掛かっていて、ここから滝を眺められます。
駐車場より滝までの遊歩道途中には滝の名の由来となった「不動堂」があります。
滝の周囲は原生林で、モミの針葉樹や、ブナ、モミジなどの落葉樹が多く秋には紅葉の名所です。
近くにはキャンプ場、観光りんご園などもあり、りんご狩りも楽しめます。
私は紅葉の時期ではありませんが、夏にすぐ横を「原不動滝」から流れ出る八丈川がある キャンプ場でBBQや川遊び、魚のつかみどりをしました。

箕面大滝(みのおおおたき)【大阪府箕面市(みのおし)】
明治の森箕面国定公園にあり、「天下の名瀑」として知られる日本の滝100選にも選ばれた箕面大滝。
大滝の落差は33m あり、岸壁から水が一気に流れ落ちる様子はとてもダイナミック です。
箕面大滝の流れ落ちる姿が農具の「箕」に似ていることからこの名で呼ばれるようになったそうです。
大滝周辺には美しい自然が広がり、春は新緑のモミジが映え、夏はクールスポットとして、冬は雪化粧の滝も人気です。
特に秋は燃え立つような真っ赤な紅葉が、滝をより美しく引き立てています。
こちらでは「もみじの天ぷら」や「天然記念物のサル」が有名です。
もみじの天ぷらは食用のもみじに、砂糖や小麦粉で作った衣をつけてじっくり揚げた油菓子で 古くから土地の名物になっています。もみじの味はしませんが、ほんのりと甘くて美味しいです。
箕面のサルは出会うと危険なようで、サルに注意と看板が立っていました。私は遠目から姿を見ました。
箕面公園から少し足をのばせば、紅葉の名所としても知られる「勝尾寺(かつおじ)」があります。
創建から約1300年の由緒あるお寺。
古くから「勝運の寺」として信仰され、商売や受験、スポーツなど、勝負事の勝利を祈願する人が「勝ちダルマ」を奉納していて、沢山のダルマが並べられているのは圧巻!
こちらにはまだ行ったことがないので、ぜひ一度伺ってみたい場所です。
秋は楽しみの多い季節です。
紅葉狩りをしにお出掛けするのもいいですね。
ご紹介した場所は下記にリンクを貼っています、お出掛けの参考に。
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氷ノ山後山那岐山国定公園 ひょうごの環境 :: 氷ノ山後山那岐山国定公園
原不動滝 | しそうツーリズムガイド 原不動滝 | しそうツーリズムガイド
箕面大滝 | 箕面市観光協会 | 箕面さんぽ箕面大滝 | 箕面市観光協会 | 箕面さんぽ
勝尾寺 勝運祈願・水子供養・人形供養・大阪観光 ::: 西国二十三番札所 勝尾寺|勝尾寺
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2024.10.8
二十四節気 寒露 10/8〜10/22頃
残暑も段々と落ち着き、秋が深まっていって、朝夕に降りる露がだんだんと冷たさを感じる頃。
夜が長くなり、朝晩はぐっと冷え込むようになり、草木に降りる露も冷たくなってきます。
秋晴れの過ごしやすい日が多くなり、夜にはより美しい月が見られるようになります。
実りの秋の収穫も盛りになり、美味しい季節の食べ物をいただく事ができます。
七十二候
初候 10月8日(火)〜10月12日(土) 鴻雁来(こうがんきたる)
次候 10月13日(日)〜10月17日(木) 菊花開(きくのはなひらく)
末候 10月18日(金)〜10月22日(火) 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
初候 10月8日(火)〜10月12日(土) 鴻雁来(こうがんきたる)
渡り鳥が渡ってくる頃。
春に北へ帰っていった雁たちが、越冬のために日本に再びやってきます。
雁を用いた言葉に次のようなものがあります。
*雁渡し(かりわたし):ちょうど雁が渡ってくる頃に吹く風
*初雁(はつかり):初めて渡ってくる雁
*雁行(がんこう):列をなして飛ぶ様子
*葦を啣む雁(あしをふくむかり):物事を行うときの準備が完全なこと
*後の雁が先になる(あとのかりがさきになる・あとのがんがさきになる):後から来た者が、先の者を追い抜いてしまうこと
*雁首を揃える(がんくびをそろえる):その場に関係者が集まる様子
*沈魚落雁、閉月羞花(ちんぎょらくがん、へいげつしゅうか):この上ない美女のこと
このように、昔から雁は私たちの身近なものだったようです。

渡り鳥と言えば、私が思い浮かぶのは「コウノトリ」です。
コウノトリは兵庫県の県鳥であり、特別天然記念物です。
皆さんはコウノトリといえばどんな事を思い浮かべますか?
よく知られている事に「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」というお話ではありませんか?
コウノトリは幸せを運んでくる鳥という意味があります。
日本の野生のコウノトリは昭和46年に絶滅しており、最後の一羽がいた場所は兵庫県の豊岡市だったそうです。
以前は田んぼの害獣とみられ狩猟されたり、樹木の伐採、餌を捕っていた水田や水場の工事、戦後に増えた農薬の汚染などによって数が減っていったようです。
今ではもう野生のコウノトリはいませんが、現在、豊岡市では国の特別天然記念物で絶滅危惧種である コウノトリの保護活動に取り組んでいます。
コウノトリにかかわる事業は、絶滅寸前のコウノトリを守り増やしていこうという取組と、増えた飼育コウノトリを野外に放って野生復帰させようという取組です。
兵庫県立コウノトリの郷公園はコウノトリの野生復帰事業のために創られた施設です。
さまざまな環境学習プログラムで普及啓発・環境教育などを行っています。
保護増殖と野生復帰事業により、今では外国へ飛んで行った記録があるようです。

我が家の近所ではため池や田んぼが多いせいか、寒くなる頃にコウノトリがよく見られます。
日々の話題でも「あそこにコウノトリが来ているらしいよ」なんて話も出たりするくらいです。
私の通っていた小学校では創立150周年の記念事業として、子供たちに、より自然や生き物の存在が身近であり守るべきものと、あらゆる生物の命を大切に感じる心を育む教育を目的とし、クラウドファンディングで寄付金を募りコウノトリの巣塔を建てました。
時々巣塔にもコウノトリが現れ、子供たちの教育にも一役かっているようです。
昨年の11月に我が家の近所の田んぼに40羽以上のコウノトリが休んでいました。
通りすがりの車が止まったり、沢山の見物人がやってきて写真を撮ったり、様子を眺めたりしていました。
我が家の裏にある電柱に一羽のコウノトリが止まっていて、(コウノトリは鉄塔や電柱の先、木のてっぺんなど高いところが大好き) 我が家を真正面から見ると、ちょうど屋根の真ん中にコウノトリが止まっているように見えて、 我が家に幸せを運んできてくれたようで、幸せな気分になりました。
絶滅してしまった野生のコウノトリですが、人の手によって保護され個体数を増やして、今ではまじかに見られる様になっています。
人間が学習し守り続ける事で自然環境が維持され、動植物や人間にとっても住みやすい環境が出来る。
大きくは地球の環境を守る事ができる素晴らしい取り組みだと思います。
コウノトリがやってくる季節です。(もうすでに姿を見たという情報も!)
今年も元気のよい姿を見られることを楽しみにしています。
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兵庫県立コウノトリの郷公園 (https://satokouen.jp/)
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2024.9.20
二十四節気 秋分 9/22〜10/7頃
2024年の「秋分の日」は9月22日(日曜日)です。
昼と夜の長さがほぼ同じになる日で、彼岸の中日です。
「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日という趣旨の国民の祝日。
お彼岸にお墓参りをする風習があります。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通り、暑さも収まり、過ごしやすい気候になっていくといわれています。
七十二候
初候 9月22日(日)〜9月27日(金) 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)
次候 9月28日(土)〜10月2日(水) 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)
末候 10月3日(木)〜10月7日(月) 水始涸(みずはじめてかる)

田んぼの水を抜き、稲刈りの準備をする頃。
井戸の水が枯れ始める頃との説も。
収穫時期を迎えた田んぼの水を落とし、干し、稲刈りに備える時節となったことを表します。
湿気を含んだ夏の大気は去り、乾いて冷涼な秋の大気で湿度が下がり、川や泉などの水源の水の量も下がってくる頃。
秋の乾いた空気が、稲穂の余分な水分を取り収穫の時期を迎えます。

我が家では私の子供の頃はバインダーで稲刈りをして、稲木に刈り取った稲束を掛ける作業をしていました。
これは「稲架掛け(はさがけ)」といって稲に残った水分を天日で乾燥させる作業です。
稲刈りの時期は姉弟も手伝っていましたが、この稲架掛けの作業は刈り取った重い稲束を拾い集め、運び、稲木にかけるといったかなりの重労働でした。
しかも、稲わらはチクチクとするため首や腕などあちこちが痒くてたまりません。
作業に飽きてくるとカエルやバッタを探してみたり、落ちた稲穂を拾ったりそんな事をして過ごしていました。
澄んだ秋空にずらーっと並んだ天日干しの様子はとても気持ち良い風景で、それを眺めながら食べたお弁当は子供の頃の懐かしい思い出です。
今ではもうコンバインで刈り取ってしまうので、近所では稲架掛けを見る事はなくなってしまいました。
お米を作るのはとても大変な作業で、田植えや稲刈りのほか水の管理や雑草取りなど様々に行う事があります。
田植えをしてからは毎日決まった時間に祖母が田んぼの水を見に行っていたのを思い出します。
現在は実家の田んぼはありますが、両親が高齢になり、機械の買換えなどの事も考えると作業や管理が難しくなるので、耕地整理をきっかけに土地を管理している組合にお願いしています。
母は田植えや稲刈りの時期になると「あの頃は本当に大変だったわ。今は極楽極楽」と懐かしげに話をします。
天日干しをして乾燥させたお米は美味しいらしく(ずっとそれしか食べていなかったので自分ではわからなかった)、「近所ではもうほとんど稲架掛けをしなくなった頃に、うちの田んぼの稲架掛けを見たどこかの方に倍の値段でお米を分けて欲しいと言われたんよ」と母が話していました。
我が家は自分で食べるだけのお米しか作っていないので、分ける事ができないと言ってお断りしたと言ってましたが、それ程稲架掛けは珍しく、美味しいお米になるんだと今更ながら気づきました。(今ではもう、その頃のご飯の味も忘れてしまった・・・)
今年は昨年の日照りに続き、災害対策で個人の備蓄が多くなっているということで、スーパーではお米が品不足になっているというニュースを聞きます。
お米が余っているという時代もあったのに、今は不足している・・・
近年は天候の状況による作物の不作が深刻です。
大変な思いをして作物を育ててくださっている農家さんに感謝しかありません。
毎日美味しい食事を頂けていることをありがたく思います。
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2024.9.6
二十四節気 白露 9/7〜9/21頃
草花に朝露が付き、白く輝いて見え始める頃。
朝露は夜の気温がぐっと下がって空気中の水蒸気が冷やされると水滴になって葉や草花につきます。
この頃は日中はまだ残暑が続いていますが、朝晩は冷えるようになり、朝露が降り始めます。
その露が、光の反射で白く輝くように見えることから「白露」と言われます。
朝日にキラキラと輝く露の美しさを表しています。
七十二候
初候 9月7日(土)〜9月11日(水) 草露白(くさのつゆしろし)
次候 9月12日(木)〜9月16日(月) 鶺鴒鳴(せきれいなく)
末候 9月17日(火)〜9月21日(土) 玄鳥去(つばめさる)
次候 9月12日(木)〜9月16日(月) 鶺鴒鳴(せきれいなく)
セキレイが鳴く頃。
セキレイは日本神話にも登場する鳥で、男女の神が結ばれるきっかけを教えたという話から、「恋教え鳥」とも呼ばれています。
セキレイはこの時期に限らず、一年中います。
以前は東北地方でしか見ることができなかったのに、今では日本のほとんどで見ることができるようになっています。
近畿地方の我が家の庭でもよく見かけます。
人間が近くにいてもそれ程逃げる事がなく、一定の距離を取りながら、庭にとどまっています。
動きがチョコチョコと素早く、長い尻尾を振りながら芝生の上を歩いています。
我が家でよく見かけるセキレイはハクセキレイです。
チチチと鳴く声は高く、色が白く、すっきりとした見た目、お上品に見えるのは私だけでしょうか。
セキレイは昆虫食で地面にいる昆虫を走って捕まえたり、飛んでいる昆虫を空中でキャッチしたりします。
主に水生昆虫を主食としていて、ガガンボ類・トンボ類・クモなどを食べます。
最近では雑食化して人間の食べ残しや電灯に集まる虫なども食べるそうです。
セキレイには、キセキレイ、セグロセキレイ、ハクセキレイと3種類があります。
縄張り意識が強く食性も同じようなことから、生息域は住み分けされています。
それぞれの特徴について纏めてみました。

特徴: 頭部から背中にかけては灰色、胸元から尻尾の付け根が黄色
分布: ユーラシア大陸、アジア、ヨーロッパ、アフリカ北部と世界中に広く分布
日本では留鳥または漂鳥として全国に分布
生息: 主に低山や山地帯の渓流や沢などに住んでいる
生息域は3種の中で一番広い
人間の生活圏にはいないため、普段ではあまり見かける事がなく珍しい鳥

特徴: 頭部から背中・胸にかけて黒が目立ちハクセキレイと違って冬と夏での色の違いは殆どなし
分布: 日本の固有種とされている
生息: 主に河川の中流域を生息地とし、河原や湖沼周辺など水辺に住む
他の種よりも生活圏が限定的
人間の生活圏から遠く、日本列島を中心に限られた地域にしかいないため珍しい鳥
特に海外のバードウォッチャーには憧れの鳥

特徴: 頭部・背中の一部・胸が黒く、その他は灰色がかった白色
冬と夏では色味が変わり、冬の方がより白い部分が増える
分布: ユーラシア大陸・アジア・ヨーロッパ・アフリカなど世界中に広く分布
日本では、昔は冬鳥とされていましたが、現在では漂鳥・留鳥として年中見られます
生息: 主に平地の河川や水辺・水田などに住む 現在は適応して市街地へも生息域を広げている
市街地などでも見られ、年中見る事ができるため一番馴染みがある鳥
皆さんの近くではどの種類のセキレイが見られますか。
よく見かける鳥でもあまり知らないと見過ごしがちですが、少し知ると興味が出たりもします。
注目してみると季節によって見かける植物や動物たちも違ったりと、新しい発見も出来るはず。
普段のお散歩道で見かける植物や動物たちを調べてみたり、キャンプや山登りに出掛けた時など、普段見ない鳥をバードウォッチングするのも新たな楽しみになるかもしれませんよ。
この機会に、ぜひ自然を感じ鳥や動物たちに興味を持ってみてはいかかでしょうか。
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