2025.6.5
二十四節気 芒種 6/5〜6/20
芒種の時期は、イネ科植物種をまき麦の刈入れ田植えを行う目安とされています。
芒種の時期である6月に入るとの日が増え、いよいよ梅雨が本格化してきます。
全国的に梅雨入りし、高温多湿の気候になるので、体調や食糧の管理には十分気をつけましょう。
育てている草花は、梅雨の前に切り戻しをして風通しを良くし、水やりを控えめにして梅雨を乗り切りましょう。

七十二候 
 初候 6月5日(木)〜6月10日(火) 螳螂生(かまきりしょうず)
 次候 6月11日(水)〜6月15日(日) 腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)
 末候 6月16日(日月)〜6月20日(金) 梅子黄(うめのみきばむ)

末候 6月16日(日月)〜6月20日(金) 梅子黄(うめのみきばむ)
の実が黄ばんで熟すという意味。
梅雨入りとともにの実が熟すことをいいます。
梅雨はちょうどの実が熟す頃に長雨になる事から『梅雨』と書かれるそうです。


ウメ(梅、学名: Prunus mume)は、バラ科サクラ属の落葉高木、またはその果実のこと。
果実を利用する果樹や観賞用花木の多数の園芸品種があります。
地域によってもの実が熟すのは若干異なりますが6月頃がの収穫期です。
青梅は6月の初旬、完熟梅は6月中旬から7月中旬にかけてになります。
未熟なものは有毒であるものの、果実は漢方薬や梅干梅酒梅肉エキスなどに加工して食用にされます。
は医者いらずといわれるように、クエン酸などの効果として、熱中症予防夏バテ疲労回復肥満防止などの健康効果が注目されています。

近畿地方では和歌山県みなべ町の『紀州みなべの南高梅(なんこううめ・なんこうばい)』が有名です。
南高梅』は皮は薄く、サイズが大きいのに種が小さいため実が厚く、果肉が柔らかいのが特徴です。
酸味が強く、さっぱりしているため主に梅干し梅酒に利用されています。

私の実家には梅の木があり、実がなると青梅梅酒梅シロップ、黄色くほんのりと赤くなった完熟梅梅干し梅ジャムにしていました。
の実が熟すといい香りがして、今年もこの季節がやって来たなぁと季節を感じます。
しかし、近年は少ししか実が生らなくなっていたため、 ご近所さんに分けて頂いていました。
今年は多く実をつけているので、梅酒梅干しを作る予定で楽しみにしています。
昔、祖母が作ってくれた梅干しは塩分が多くとてもしょっぱい梅干しでしたが、 最近は健康を気づかって塩分控えめにして作っています。
私は、今ではあまり食べる事はありませんが、子供の頃は周りに塩が付くほどよく干して硬くなった梅干しが好きで、おやつ代わりに食べてました。


梅干しの作り方をご紹介
材料(完熟梅1kgの分量)
梅(完熟):1kg *完熟していないものはザルに広げて黄色くなるまで置く
あら塩:150g
消毒用ホワイトリカー(35度):50ml
〈赤紫蘇漬けにする場合〉
赤紫蘇:200g
あら塩:30g


準備するもの
厚めのビニール袋:2枚
バット:2枚もしくは樽などの容器:1個
重石用ペットボトル(中身入り):梅と同じ重量くらい
大きめのボウル、大きめのザル、竹串、布巾、ペーパータオル、保存瓶

作り方
1、 完熟梅を使用し、傷がないかを確認する。
2、 梅をボウルに入れてたっぷりの水で傷つかないように優しく洗う。
3、 ふきんで水気を拭いて、竹串でヘタを取る。
4、 清潔な布巾やペーペータオルで水気をきれに取って二重にした袋に入れる。
5、 袋に入れた梅にホワイトリカーを入れ、まんべんなく梅にまぶす。
6、 あら塩を入れ梅全体に塩が行き渡るように袋を振る。
7、 袋の空気を抜き、口を縛る。
8、 バットで挟むか、樽に入れ中蓋をしペットボトルの重石をのせ1週間ほど置く。
9、 梅酢が完全に上がったら重石を半量にする。
10、赤紫蘇の葉を摘んでたっぷりの水で2〜3回洗いよく水分を切る。
11、大きめのボウルに紫蘇と塩の半量を加え、よく揉んで汁を絞って捨てる。
  これを何度か繰り返し、しっかりとアク抜きする。
12、アクを取った紫蘇をボウルに入れ、出来た梅酢を入れて紫蘇をほぐし発色させる。
13、塩漬けの梅に紫蘇と色づいた梅酢も入れ、袋の空気を抜いて口を縛りもう一度重石をのせる。
14、3週間から1ヶ月程漬け込んで、梅雨が明けた晴天が続く日に土用干しをする。
15、バットにペーパータオルを敷き梅を取り出して汁気を切る。
  残った梅酢は料理などに使用する。
16、ザルに梅どうしがくっつかないよう間隔をあけて並べ日当たりの良い場所で干す。
  紫蘇も汁気を絞り梅と同様に干す。干した赤紫蘇は細かく粉末状にし自家製のゆかりに。
17、1日に数回上下を返す。
18、夜はそのままにして夜露にあてるか、取り込むかは好みで。 夜に雨が降りそうな場合は取り込む。
19、好みの硬さになるまで干して完成。(最低3日間は干す)
20、清潔な保存容器に入れ保存する。


紫蘇を使わない場合は10〜13の工程は不要です。
塩分量はお好みで変更可能ですが、10%以下にするとカビが生えてしまう可能性が高くなります。
初めて作る場合は10〜15%で作る事をお勧めします。
カビの原因は水分が残っている、容器が清潔でない、傷んだ梅、塩分が低いなどが考えられますので、作業時に注意して作るようにしてください。
残った紫蘇梅酢に新生姜を入れて漬けると、きれいな色の紅ショウガになります。
白梅酢にはちみつを入れショウガを漬けても美味しいです。
思ったよりも簡単なので、是非チャレンジしてみてください。

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2025.5.21

二十四節気 小満 5/21〜6/4
「しょうまん」と読みます。
あらゆる生き物が勢いよく成長して生命力に満ちるという意味。
日差しまって気温が上昇する時期。
梅雨入り前の穏やかな気候が続くため、新緑を楽しむのに最適です。
秋蒔き小麦が成熟する時期であることから、この時期に降るを「麦雨(ばくう)」、 麦畑に吹き渡るを「麦嵐(むぎあらし)」と呼びます。

七十二候 
 初候 5月21日(水)〜5月25日(日) 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
 次候 5月26日(月)〜5月30日(金) 紅花栄(べにばなさかう)
 末候 5月31日(土)〜6月4日(水) 麦秋至(むぎのときいたる)


末候 5月31日(土)〜6月4日(水) 麦秋至(むぎのときいたる)
秋にまかれ、冬を越したが熟して収穫の時期を迎える頃。
一面に広がる麦畑が陽光を浴びて黄金色に輝き、実ったが収穫の時を待つ様子を意味します。
麦秋(ばくしゅう)」とは、夏の季語です。

イタリア・ナポリ近郊、ヴェスヴィオ山の麓にあった古代都市のポンペイは、 西暦79年のヴェスヴィオ噴火で発生した火砕流によって地中に埋もれたことで知られています。
その遺跡では小麦を挽く石臼が発掘され、小麦で作られたパンが焼かれていたことがわかりました。
しかも、パン屋さんがあったということです。
日本の栽培は弥生時代の中期頃には行われていたようです。
現在の日本は、人口は減少傾向にあるものの食糧用小麦の一人当たりの年間消費量は、安定的に推移。
国内産食糧用小麦の生産量はまだまだ不足しており、需要量の8割強を輸入に頼っています。
小麦パンをはじめ、麺類おまんじゅうお菓子お茶ビールなどさまざまに使用され、私たちの食生活に欠かせない食物です。
は遥か古代の時代から世界各地で変わらず私たちの生活を支えてくれている植物なのです。
ここ数年、外国産小麦の価格上昇、消費者の健康志向、食の安全への意識の高まり、国産小麦の品質向上もあり、国産小麦の需要がさらに高まると考えられます。
国産小麦の需要の拡大に伴い、食糧需給率の向上を目指す国の政策もあり、水稲から小麦への 転作も進む傾向です。


我が家の周りには田畑があります。
以前は各個人がだけを作っていましたが、現在では管理組合が田を管理し、二毛作が行われています。
5月の初旬に黄金に実ったの収穫が行われると、辺り一面に刈り取ったの香りがして、もうすぐ田植えが始まるのだなと季節を感じます。
採れたお茶スパゲティーの麺などに加工されていると聞いています。
爽やかな風に吹かれる金色に輝く麦畑初夏の澄んだ青空の景色を見ると、古代の人たちもこのような景色を見ていたのだろうかと思いを馳せ、脈々と流れる時に受け継がれてきた伝統がこれからも続いていくのだと感じ、これからの未来の風景を見たい気持ちになります。
日本の食料国内需給率が高まり、これからも美しい麦畑の風景が未来に続く事を願っています。

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2025.5.2

二十四節気 立夏 5/5〜5/20
の兆しが見え始める頃、の始まり。
が生い茂ってくる頃で、種まき田植えが始まる時期です。
気温は高くても湿気が低いので、爽やかで過ごしやすい時期です。
しかし、紫外線も多くなる時期なので、紫外線対策は十分に行いましょう。

七十二候 
 初候 5月5日(月)〜5月9日(金) 蛙始鳴(かわずはじめてなく)
 次候 5月10日(土)〜5月14日(水) 蚯蚓出(みみずいづる)
 末候 5月15日(木)〜5月20日(火) 竹笋生(たけのこしょうず)

末候 5月15日(木)〜5月20日(火) 竹笋生(たけのこしょうず)

タケノコが顔を出す頃。 の旬は春のイメージですが、
には種類があって、春のは「孟宗竹」で、この時期のは「真竹」となります。
真竹は別名「苦竹」ともいわれ、収穫後時間を経過したタケノコは、エグみが出るのであく抜きが必要ですが、掘りたてはエグみがほとんどなくとても美味しいです。
その他に「淡竹」もあります。それぞれの特徴を記してみました。

孟宗竹(モウソウチク)】
日本のタケ類の中で最大で、直径18cm、高さ25mにもなる。
中国が原産で日本では北海道南部以南に分布。
節の輪が1本で太く、全体的に白い粉が付く。
開花周期は60年〜70年、花が咲いた後は、地下茎ごとすべて枯死してしまう。
筍の時期は4月頃、皮に産毛があり、アクが強いため、アク抜きして食す。
肉厚で柔らかく、甘みと風味があります。 一般的に販売されている筍で馴染みがあります。
材質は、弾力性に欠けるため、建築や農漁業用資材、竹炭の原料として利用される。

真竹(マダケ)=苦竹(ニガタケ)】
直径15cm、高さは10m〜20m程。中国が原産あるいは日本で自生していた、と二通りの考えがある。
中国や日本の本州から沖縄に分布。節の輪が2本、青々として手触りが滑らか。
開花周期は120年、開花した後は一斉に枯れてしまう。
筍の時期は5月〜6月上旬頃、皮に毛がなくて、黒い斑点がある。
細身で肉質はやや硬め、コリコリした食感と風味があり歯ごたえが良い。
筍の中では苦味やアクが多い方ですが、アクは孟宗竹よりも少なく、味は美味しい。
新鮮なら生のままお刺身として食べられるほど柔らかく甘みもあります。 市場にはあまり出回らない。主に関西から九州で多く食されている。
材質は、弾力性があるなど優れており、建築や竹細工、楽器、工芸品などに利用される。

淡竹(ハチク)】
 直径3〜10cm、高さ15m程。中国が原産で日本では北海道南部以南に分布。
節の輪が2本で、幹が淡い緑色で白い粉が付く。
筍の時期は5月中旬〜6月中旬頃、皮が赤紫色で、肉質が薄く、あまりアクやえぐみがなく、淡白(たんぱく)な味。
新鮮であれば生食できる。市場にはあまり出回らない。主な生産地は長野県。
材質は細く割りやすいため、茶筅などの茶道用具に利用される。


私の実家には真竹竹藪があり、毎年5月頃からを採って食べています。
と言えば筍掘りというように、頭を出したを掘るイメージですが、真竹は伸びたを切り取る方法で採ります。(私は蹴って折ります。簡単でストレス解消になって楽しいです。)
採りたてはアクが少ないので、米ぬかなどを使わずに皮をむいて茹でるだけ。
あとはお好みの料理に使用できます。
私のお気に入りは、たけのこご飯天ぷらです。
はどの種類も収穫した後すぐに下茹でするのがおススメです。
長時間常温保存するとアクやえぐみが出てくるため、新鮮なうちに下茹でして美味しくいただきましょう。

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